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はじめに 授業づくりは、子どもたちの未来にみんなの願いを束ねる仕事 3
第1部 みんなが育ちあう授業づくり 9
プロローグ 10
- 第1章 見晴台学園ってなんだ 14
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- LDなどの青年たちが通う無認可の学園 14
- LDなどの軽度発達障害の生徒 15
- 入学選考 16
- クラス紹介 18
- 特色あるカリキュラムと日課 22
- 教職員とスタッフ 25
- 生徒本人、親と教員の三者で「評価票」 26
- 卒業 28
- 第2章 生徒とつくるカリキュラム・授業 32
- いま、現在 32
- オイラも学園一年生 32
- 「試行錯誤の権利」を受けついで 33
- 生徒が学びの主体になるように 35
- 自分にあった学びをみつける 38
- 学園のクラブ活動 43
- 来年はどうなるのだろうなー 46
- かつて、始まりのころ 46
- それは思いがけない提案から始まった 47
- 授業をつくる 48
- 生徒とつくるカリキュラム・授業とは 49
- つくりだすということ 53
- 第3章 「ぼく、数学が好きになったみたい」――数量「数学」の授業 54
- 数学は苦手なんだよなー 54
- 生活の中でのかず・けいさん 60
- 「自信」という宝物を手に入れて 65
- 第4章 「短歌」から見えてくるもの――言語「国語」の授業 70
- なぜ短歌なのか 70
- 短い言葉に思いをよせて 74
- 「短歌」の授業から見えてくるもの 78
- 第5章 授業あ・ら・か・る・と 82
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- 「学んだぞ!」――「自然と社会」から 82
- 「やったぞ!」――「言語と数量」から 86
- 「みてみて」――「芸術と文化」から 89
- 「今までとは違うよ!」――「技術と人間」から 92
- 「楽しいじゃん!」――「運動文化とからだ」から 96
- 「わかる喜び・学ぶ楽しさ」 101
- 第6章 卒業論文――キーワードは自分 104
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- 卒業論文を発表して、名実ともに卒業 104
- もう高校生じゃない 106
- 原稿用紙三〇枚、締め切り一月一〇日正午、厳守?
「そんなもの、なんで書かないかんのだ!」 107
- 「できるはずがない!」 無謀な挑戦? 108
- 書きたいことを見つける 108
- 「書けない……」 110
- 自分を見つめる 114
- みんなで書くから書けた 116
- 再び問う卒論の意味 117
- 第7章 僕たちはどんな山に登ったか?――白山登山 122
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- 台風一〇号接近中! 122
- 専攻科になったら 123
- 長く険しい白山への道 124
- 僕たちはどんな山を登ったか 127
- 僕たちの「頂上」 134
- 第8章 走るのは好きじゃないけど――みんなで取り組むミニ駅伝大会 138
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- 何をやっても本番に強い生徒たち 138
- 何かやりたい! 三学期――学級通信でみるミニ駅伝 140
- 走るだけが参加じゃない! 144
- 親だって負けちゃいない!――親のパワーに支えられて 144
- 競走から共走へ――走るのは好きじゃないけど、来年もあったら出たい 146
第2部 父母による学校づくり 149
- わが子のことを理解してほしい――親の思い、願い 150
- 父母立の学園――口も、金も、時間も出す親たち 158
- ひとりで悩まないで! 小さな学園の大きな存在 166
- 学校づくりの延長線に、社会参加の居場所づくりを。そして、NPO法人立の学校を模索して 172
第3部 見晴台学園がこれからの教育に提起するもの ―LDなど特別なニーズをもつ子どもたちの教育とは何か 177
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- 「特別支援教育」と学園のあゆみ 178
- 教育実践における、LD及びLD周辺の定義の問題と教育の実際 181
- LDなど特別なニーズをもつ子どもたちの〈学校・カリキュラム・授業〉づくり 183
- LD児らの学習権を保障する教育条件整備の課題 189
- 専攻科づくりと生涯学習要求に応える 192
- 地域の子どもたちの発達要求や相談に応える 196
- 学校から社会へ――トランジッション(移行)支援と生涯発達支援 198
- NPO法人立の新しい学校づくりに向けて――父母・市民の参加・協働の追求 199
あとがき 203
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はじめに
授業づくりは、子どもたちの未来にみんなの願いを束ねる仕事!
田中 良三(見晴台学園研究センター長)
いま、教育現場では、LD・ADHDなど特別なニーズをもつ子どもたちを目の前にして、大きな戸惑いと混乱が見られます。通常学級の教師たちは、これまで直接関わってこなかった障害をもつ子どもたちをどう理解し対応したら良いのかについて悩み、また、障害児教育に携わる教職員や関係者は、二〇〇三年三月、文部科学省内に設置された調査研究協力者会議の「今後の特別支援教育の在り方について」(最終報告)をめぐって、今後の障害児教育制度改革はこれまでの積み上げを取り崩すものではないかと不安を抱いています。ここでは、共通に、教職員は、自分たちの要求とは無関係に、文科省や教育委員会がトップダウンで一方的にこれらを命じてきたものとして受け止めがちです。これまで、制度の枠内で仕事をしてきた人たちにとって、突然降って湧いたようなこのような状況は自分たちの権益を侵す何ものでもないとして、これを敵対視したり、否定的に見てしまいます。ここに、長年、制度の外にあって、熱い思いを抱いてこの問題に取り組んできた私たちとの大きな温度差があります。
いずれにしろ、この子どもたちについての教育は始まったばかりで、当然のこととして、教育実践や教育理論の蓄積もほとんどありません。そのなかで、いま、少なからぬ教師たちは、この子たちを前に、愛情をもって真剣に取り組みつつあります。
しかしながら、ここには大きく二つの傾向が見られます。
一つは、たいがいは、この子たちの「居場所づくり」で精一杯だということです。現在の教育システムに阻まれ、彼らを主体とする授業づくりまでたどり着けないと言うのが実情です。ここでは、彼らにとって授業とは何か、授業そのものの問い直しと再構築が求められています。
もう一つは、LD児らの特性に留意した教材作成や指導法の開発を目的とした実践です。しかし、ここでは、子どもたちの丸ごとの生活や育ちへの取り組みが見えてきません。
学園は、これらの実践や研究の傾向に対して、これまで、〈学校とは、子どもたちが友だちをつくり、人と自分に対する信頼と愛を育み、人間らしい賢さを磨いていく所〉であり、〈授業づくりとは、子どもたちが未来に向かって、友だちと一緒に学力と人格を取り結びながら豊かな人間性を形成していけるように、みんなで支えていく仕事〉という考えのもとに取り組んできました。
この子らの授業づくりとは何か、そして、どの子も輝く学校とは何かについて、たくさんの方々と共に考え合いたいと思います。
- 編 者
- 見晴台学園研究センター(みはらしだいがくえんけんきゅうせんたー)
- 執筆者一覧(執筆順)
- 田中 良三(愛知県立大学、見晴台学園研究センター長)はじめに・第3部
- 大竹みちよ(見晴台学園教員)プロローグ・第1部第6章
- 藪 一之(見晴台学園学園長)第1部第1章・あとがき
- 井上 雅博(見晴台学園教員)第1部第2章・第5章
- 斎藤 大輔(自立支援センターるっく職員)第1部第2章・第4章
- 永吉 輝美(見晴台学園教員)第1部第3章
- 加藤 哲(見晴台学園教員)第1部第7章
- 西川 幸子(自立支援センターるっく職員)第1部第8章
- 遠山 哲男(NPO法人 学習障害児・者の教育と自立をすすめる会理事長)第2部
- 学習障害児の学園・見晴台学園
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